骨粗鬆症とは、骨の強度低下により骨折の危険性が増大する疾患です。主な原因は女性ホルモンの減少と加齢ですが、超高齢社会を迎え高齢人口が急増している我が国においては、骨粗鬆症の対策は医療だけでなく社会的にも重要な課題となっています。いったん骨折を起こしてしまうと日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)が著しく制限され、生命予後が不良となることは、さまざまな研究より報告されています。
「骨の健康」については、体が成長する幼少期から思春期、成熟期、老年期と生涯を通じてケアしていくことが望ましいとされています。 当センターでは、骨量減少を早期に発見して予防していくこと、運動や栄養、日光浴などの生活指導や、薬物治療について対応していきます。 近年骨粗鬆症治療薬も様々な種類のものがあり、それぞれの患者様の状態に応じたものを、ご相談しながら継続できるように支援をしていきます。
厚生労働省は、今年度、高齢者の健康寿命を延伸することと同時に、女性の健康問題に取り組んでいくという目標を掲げています。
以前より当院は地域住民の健康支援の一つとして高齢者の骨折予防に取り組んでまいりましたが、さらに女性の健康問題においても幅広く対応するため、骨粗鬆症・ウィメンズヘルスケアセンターを立ち上げました。
重大な問題と考えられている骨粗鬆症は多種多様な疾患と関連しています。
特に女性の健康問題と密接な関連があり、女性のライフステージ(思春期 成熟期 更年期 老年期)別に疾患や課題があり、それぞれの患者様の問題を診療科の壁を越えて対応してまいります。
この取り組みがさまざまな悩みを持つ患者様方のお役に立てるよう努力してまいります。
骨粗鬆症・ウィメンズヘルスケアセンター センター長 田中瑞栄
原発性骨粗鬆症
二次性骨粗鬆症
男性骨粗鬆症
癌治療におけるホルモン療法による骨粗鬆症
自己免疫性疾患、甲状腺疾患を合併する方の骨ケアのご相談
糖尿病・高血圧・慢性腎障害・閉塞性肺疾患などの生活習慣病による骨粗鬆症
妊娠後骨粗鬆症
産後の骨盤底機能障害(尿漏れ、骨盤臓器脱、膣のゆるみ)や運動器障害(腰痛、仙骨痛、恥骨痛)などのご相談や診療
周産期における整形外科診察
更年期のさまざまな不定愁訴
思春期・成熟期の運動不足、骨ケア
骨折後や骨粗鬆症による慢性疼痛
その他、様々な症状のご相談窓口となるよう努めてまいります。
整形外科部長 田中瑞栄(骨粗鬆症認定医 骨粗鬆症学会評議員)
担当医:整形外科 田中 | 火曜日 午後、木曜日 午後、その他随時ご相談可 |
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田中 瑞栄 / たなか みずえ
所属 | 整形外科 部長 |
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出身大学 | 東京女子医科大学(1991年卒) |
専門分野 | 骨粗鬆症・骨代謝性疾患/整形外科一般 |
主な資格・認定 | 日本整形外科専門医・指導医 骨粗鬆症学会認定医 臨床研修指導医 |
主な所属学会 | 日本整形外科学会 骨粗鬆症学会評議員 |
診療科