当科は、2021年9月に新設いたしました。血液疾患、特に造血器腫瘍に特化していきたいと考えております。今後、東京都区西北部医療圏、特に練馬区の造血器腫瘍の治療に貢献できればと考えております。 血液疾患は発症頻度が少ないこと、治療も難しい点もありますが近年の治療の進歩はめざましく治療成績は確実に向上しております。それだけではなく、生活の質を考慮した治療法も選択できるようになってきています。
このことから、患者様と話し合った上で治療を決定していくことがますます重要になっていくのではないかと考えております。
急性・慢性白血病、悪性リンパ腫および多発性骨髄腫に対する化学療法を得意としておりますが、ほかの疾患につきましても万全の体制で治療を行っています。いつでもお気軽にご相談ください。
外来患者さんの診療は、水曜日以外は毎日血液科医師が外来を担当しています。
入院が必要な患者さんについては5階西病棟で診療しています。ひとりの患者さんに対して複数名の医師が担当する体制で診療させていただいています。
また、週に1回開催される診療カンファランスでは、血液内科医師全員で治療方針の検討を行っています。
また、白血球減少時の管理は、ヘパフィルターが装着された準無菌室を用いたうえで、必要な部分だけを重点的に対策することによって、患者さんが過剰な精神的負担を感じることなく安全にできるように工夫しています。
正確に診断することを心がけています。そのために、血液検査、骨髄検査、リンパ節生検、CT検査などのさまざまな検査を行うことがあります。 もちろん検査は必要な最低限なものにとどめております。診断の確定後は、エビデンスに基づいて治療法を考え、さらに、それぞれの患者さんの病状などに照らし合わせて、最適な治療法を選択します。
その過程には患者さんやご家族のご希望を伺うことが重要ですので、治療法の選択のために、ご相談のお時間をいただくことがありますが、ご協力をお願いいたします。
造血器腫瘍に対する化学療法を数多く手がけてきました。特に急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、悪性リンパ腫に対して標準的な化学療法を行い、造血幹細胞移植療法が必要と判断した場合には速やかに大学病院などにお願いしております。
また、多発性骨髄腫に対しては、エビデンスに基づいた治療法を行っております。若年者の多発性骨髄腫患者さんは、来年度に新病院に移行した際には自家末梢血幹細胞移植を行う予定ですが、本年度中は東京北医療センターと連携していきます。
竹迫 直樹 / たけざこ なおき
所属 | 特命副病院長/血液内科 |
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出身大学 | 北海道大学(1992年卒) |
専門分野 | 造血器腫瘍/多発性骨髄腫(新規薬剤を用いた治療および移植)/急性白血病/慢性骨髄性白血病 |
主な資格・認定 | 医学博士 日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医 日本血液学会認定専門医・指導医・評議員・診療委員 日本血栓止血学会認定医・代議員・学術標準化委員会DIC部会員 日本輸血細胞治療学会認定医 |
主な所属学会 | 日本内科学会 日本血液学会 日本輸血細胞治療学会 日本血栓止血学会 日本骨髄腫学会 米国血液学会 |
コメント | 造血器腫瘍、特に多発性骨髄腫の治療を専門にしております。 今までの病院でエビデンスに則った治療を行うだけではなく、治験・臨床試験など多数行ってきました。 今回、縁あって練馬光が丘病院に入職させていただきました。 この地域はもちろんですが、二次医療圏全体の造血器腫瘍の発展に尽くしたいと考えております。 どうぞよろしくお願いします。 |
能登 俊 / のと さとし
所属 | 血液内科 部長 |
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出身大学 | 北海道大学(1992年卒) |
専門分野 | 血液内科/造血器腫瘍/悪性リンパ腫/造血幹細胞移植 |
主な資格・認定 | 医学博士 日本内科学会認定内科医・指導医 日本血液学会認定血液専門医・指導医 |
主な所属学会 | 日本内科学会 日本血液学会 日本造血・免疫細胞療法学会 |
コメント | 大学院卒業後は北海道の各地の病院で血液内科・造血幹細胞移植の立ち上げに関わり、前職でも血液内科の立ち上げに関わりました。 血液内科の診療範囲では造血器腫瘍、その中でも悪性リンパ腫を得意としていますが、急性・慢性白血病や骨髄異形成症候群など他の造血器腫瘍の診断・治療にも精通しています。 区西北部および周辺の血液内科医療に貢献できるように精進して参りますので、よろしくお願いします。 |
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