消化器センターの診療内容

消化器疾患には、食道から肛門に至る消化管と肝臓-胆道-膵臓等の疾患があり、腫瘍や炎症など幅の広い疾患を含まれております。それぞれ診断から治療に至るまで個々の患者さんの状態に応じた適切でかつ高度な判断が必要とされます。

このようなニーズに応えるべく、2017年から当院では、内科と外科が協力して消化器センターを運営しております。

特に消化器癌におきましては診断と治療の進歩により、患者さんにとってより侵襲が少なく、かつ十分な治療を選択できることが可能になりました。内科・外科の一貫した診断と適切な治療選択、及び優れた技術による内視鏡治療や腹腔鏡外科治療が施行されるようになっております。

このような状況において、当センターでは、内科と外科が一体となって患者さんにとって消化器癌に対する最適な診断と治療が行われる体制をとっております。 さらに、当センターでは、肝炎、肝障害、胆石症、膵炎、炎症腸疾患などの良性疾患の領域でも、内科・外科を通じて専門的な治療を受けることが出来ます。 当センターは、日本消化器病学会、日本消化器外科学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本大腸肛門病学会など、消化器疾患の専門的学会の認定施設・指導施設となっており、レベルの高い医療をご提供できる体制を整えております。
■ 消化器センターの特徴
消化器内視鏡:消化器内視鏡では、上部消化管内視鏡、大腸内視鏡検査、ERCPを中心に施行している。特に、消化管腫瘍に対しては、色素内視鏡やNBIによる早期癌の診断や深達度診断を行っております。また、消化管の良性腫瘍や早期癌に対しては、EMRおよびESDを施行し、早期癌の適切な内視鏡治療に努めております。胆膵領域では、EST-採石、EUS-FNA等も順調に施行されております。内視鏡部では5名の看護師が消化器内視鏡技師の資格を有しており、内視鏡器機の保守や内視鏡施行時の技術的な補助などに貢献しております。
ラジオ波治療:肝疾患の領域では、肝腫瘍に対するラジオ波治療が円滑に施行されております。
消化器外科における手術:内視鏡的治療の適応とならない消化管癌に対しては、外科的治療が施行されますが、低侵襲手術としての腹腔鏡手術は疼痛が軽く術後の回復が早い点、開腹手術と比較して利点があり、積極的に施行しております。大腸癌に対しては、進行癌も腹腔鏡手術によって切除されており、約80%の大腸癌症例において腹腔鏡下手術が施行されております。胃癌に対しても、早期癌および進行癌の一部症例に、腹腔鏡下手術を施行しており、症例数は増加しております。
消化器カンファランス:毎週月曜日の 17:00-18:30に内視鏡カンファランスルームに消化器内科と消化器外科の医師が集まり、個々の患者さんの症状や検査所見、特に内視鏡所見を検討し、適切な治療方針を討議しております。特に、胃や大腸の早期癌については、内視鏡的治療が適切か外科的治療が適切かの判断を中心に検討し、さらに、内視鏡所見の読み方等につき、修練医への教育を行っております。
■ 対象疾患
食道、胃、肝、胆道、膵、小腸、大腸、肛門などの消化管から、肝臓、胆管、膵臓などの臓器腫瘍を主に扱っています。
大腸ポリープといった良性腫瘍なども対象となり、炎症性疾患、肝炎、胆石による胆管炎、膵炎、逆流性食道炎、痔核、痔瘻などの肛門疾患、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、感染性腸炎)など炎症性の疾患や良性の疾患も対象となります。
■ 専門分野
通常は臓器によって分けていることが多く、上部消化管、下部消化管、胆道系、肝臓、膵臓、それぞれ臓器に関しての専門性があります。

診療科・部門一覧へ戻る