循環器センター長(副病院長)
安達 秀雄
このたび、練馬光が丘病院に新しく循環器センターが誕生いたしました。これまでも循環器内科、心臓血管外科は皆様のお役に立つよう診療してまいりましたが、今後はより一層積極的に緊急例を受け入れ、診療内容の向上を目指します。循環器センターとして体制を整備し、内科、外科の枠を超えて、患者さんに最も適切な医療を提供いたします。胸痛、背部痛、不整脈、心不全、狭心症、心筋梗塞、弁膜症、大動脈瘤、動脈閉塞、静脈瘤などの疑いがある場合は、遠慮なく練馬光が丘病院・循環器センターにご紹介ください。最適な治療が実施できるよう努力いたします。皆様のご紹介、ご来院をお待ちしております。
TAVI施設認定について
大動脈狭窄症に対するカテーテル治療(TAVI)は、国内で認可され10年が経ち、都内には多くのTAVI実施施設があります。しかし、主に新宿区、文京区、港区などに集中しており、練馬区にTAVI実施施設はありませんでした。
TAVIによる治療を必要とする患者さんは、ご高齢の方が多く、通院の負担などを考えるとできる限りご自宅から近い医療機関での治療が望ましいのではないかと考えております。昨年度よりTAVI実施施設申請を進めて参りましたが、THT協議会よりTAVI実施施設として認定され、2024年5月より当院でTAVIを開始しました。
循環器疾患は、急性心筋伷塞、急性心不全、重症不整脈、重症心臓弁膜症、大動脈解離、大動脈瘤破裂、急性動脈閉塞、急性肺塞栓症など、緊急例、重症例が多く、循環器センターは、患者さんを救命するために、依頼要請を断ることなく、24 時間体制で、高度な医療を実施しています。
循環器センターには循環器内科医 11 名、心臓血管外科医 5 名が循環器センターに所属しています。それに加えて、集中治療部医師、救急部医師、麻酔科医師など各科医師、さらに看護部、臨床工学部、薬剤部、放射線部、臨床検査部、リハビリテーション部、事務部など各部門の参加、協力を得て、循環器診療を実施しています。チーム医療として、各科、各部門のスタッフの協力、協働があって、はじめて高度な循環器診療が実施可能になります。
新病院では、集中治療部門がこれまでのICU 6 床から、30床(ICU 14床/ HCU 16床)に大幅に増加して対応能力が向上しました。循環器部門においても、カテ室や手術室が増設され、施設が拡充されました。当院の循環器センターは、練馬区ならびに東京都北西部をカバーする循環器部門の基幹施設として、24時間体制で診療にあたっています。
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