放射線診断科/放射線治療科

放射線診断科/放射線治療科

放射線診断科/放射線治療科とは

放射線診断科の特色

2022年10月、新病院では、従来の80列型に加えて、320列型の多検出器型CT(MDCT)機種を導入いたしました。冠動脈CTを含めて各種CT検査に対応できます。核医学検査装置/RIガンマカメラも更新されました。認知症精査の脳血流シンチなど、放射性核種を用いたさまざまな機能検査に対応できます。

MRIは2台、1.5テスラ及び3.0テスラの最新の高性能装置が導入されました。血管撮影装置はハイブリッド撮影装置を含め、合計4台が新規更新されています。脳動脈瘤治療や頸部血管ステント、腫瘍塞栓術や動注化学療法、緊急出血などさまざまな疾患に対応することができます。
放射線診断科は常勤医6名(放射線科診断専門医4名、IVR学会専門医3名)と非常勤医数名の体制で、院内のすべてのCT・MRI・核医学検査の読影及び胸部X線読影、マンモグラフィ読影や各種のInterventional Radiology(IVR:放射線診断学的治療手技)を行います。 各種血管造影手技的IVR、CTガイド下生検術、ドレナージ術などの各種CTガイド下の手技も施行可能です。

なお、練馬光が丘病院は、公益社団法人地域医療振興協会における、へき地離島画像支援センターの読影拠点ともなっています。北海道から沖縄まで全国各地30箇所以上に及ぶ施設とネットワークをつなぎ、放射線科医師の読影が不足している施設に対する読影支援を年間50,000件以上行っています。放射線科部長の牧田がセンター長を兼務し、地域医療振興協会の本部事業として運営をしています。

放射線治療科の特色

放射線治療科は、2023年1月に放射線治療部門の新規開設に伴い新設されました。
メーカー最上位機種の放射線治療装置の導入と東大医局から非常勤医・医学物理士の支援も受け、先進のIMRTや定位放射線治療などの高精度放射線治療をより正確に、より短時間で行うことができます。
また、導入システムは、同室CT装置の設置なので治療計画CTと同等の高画質画像をイメージガイドに用いることが可能で、より正確な位置合わせをすることができます。
さらに、光学式体表面トラッキングシステム(Catalyst HD)や治療中のモニタリング機能により正確性と安全性をより高めることができます。

エビデンスに基づいた、より負担の少ない放射線治療を提供できるよう努めてまいります。

同室設置CT CT-Linacシステム

放射線治療(放射線療法)の長所

がんは日本人の二人に一人が罹り、五人に一人が命を落とすという国民病です。
がん治療には、手術による「外科療法」と、抗がん剤による「化学療法」そして、「放射線療法」の3本柱で成り立っています。

それぞれ単独で行われることもありますが放射線療法は、手術と併用した術前術後照射や、抗がん剤と併用した化学放射線療法など、がんの種類によって集学的に治療することで、より高い治療効果が期待できます。放射線療法(放射線治療)は、切らずにがんを治療するので、形態機能を温存できます。
また、体への負担が少ないのでご高齢の方、合併症があって手術が受けられない方でも治療が可能です。

受診の予約について

現在おかかりの医療機関から当院地域連携室にお電話でご予約をお願いします。
放射線治療科にて、放射線治療適応の有無や化学療法、手術療法との組み合わせについて各臓器の担当の先生と連携しながら診療を行います。初回受診時に担当医師からの紹介状および検査画像等できるだけ多くの情報のご提供をお願いします。

放射線治療外来担当医師
月曜、水曜、木曜、金曜 切通
火曜 南谷

主に扱っている疾患

乳がん、前立腺がん、食道がん、肺がん、脳腫瘍、直腸がん、緩和照射など多くのがんに対して、担当科と連携して放射線治療を行っています。
左乳がんの放射線治療では、患者さんに息を大きく吸ってもらった状態で、息を止めている間に照射することで、乳房と心臓の距離を離して心臓への線量を低減する照射技法を行なっています。
また、通院の負担を軽減するために、エビデンスに基づいた治療回数の少ない放射線治療を積極的に取り入れています。

あらゆる部位を治療できる

放射線治療Q&A

治療には痛みはありますか?

放射線があたる時に、患部が熱くなったり痛くなったりすることはありません。
治療の中盤から後半にかけて副作用が起こることがありますが、ほとんどの場合治療が終わると徐々に回復していきます。副作用は放射線が当たる部位の皮膚の変化のほか、頭部で脱毛、口腔で口の渇き、味覚の異常、胸部で咳や息切れ、腹部で軟便や下痢などさまざまです。全身的なものでは、疲労感やだるさ、食欲不振などが起こることがあります。

治療に入院は必要ですか?

ほとんどの方が外来で治療を受けています。治療方法により多少変わりますが、治療時間はおおよそ15分〜30分くらいで、仕事を続けながら治療を受ける方もいます。

費用は高いのでは?

放射線治療の99%程度で健康保険が利きます。高額療養費制度も使えるため、高額な自己負担は必要ありません。

乳がん(16回) 14〜16万円(3割負担の場合)
前立腺がん(IMRT20回) 32万円(3割負担の場合)

上記の他、初診料、再診料、検査料、薬代等が必要になることがあります。

牧田 幸三 写真

牧田 幸三 / まきた こうぞう

所属 副病院長 兼 放射線科部長
出身大学 東京大学(1984年)
専門分野 放射線診断学/Interventional Radiology(IVR)
主な資格・認定 放射線診断専門医 IVR専門医 マンモグラフィ認定医
主な所属学会 日本医学放射線医学会 日本血管造影IVR学会 神経放射線学会 脳血管内治療学会
コメント 地域医療における放射線診断学、治療学の実践を目指します。
切通 智己 写真

切通 智己 / きりとおし ともき

所属 放射線科 科長
出身大学 横浜市立大学(2011年卒)
専門分野 放射線治療学
主な資格・認定 放射線治療専門医
主な所属学会 日本医学放射線学会 日本放射線腫瘍学会
コメント 2023年1月に放射線治療部門の新規開設に伴い赴任しました。東大医局から非常勤医・医学物理士の支援も受け、高精度の放射線治療ができるようになりました。エビデンスに基づいた、より負担の少ない放射線治療を提供できるよう努めてまいります。
西原 陽介 写真

西原 陽介 / にしはら ようすけ

所属 放射線科 科長
出身大学 富山大学(2008年卒)
専門分野 放射線診断 IVR(画像下治療)
主な資格・認定 放射線診断専門医 放射線科専門医 IVR専門医 検診マンモグラフィ読影認定医 難病指定医
主な所属学会 日本医学放射線学会 日本IVR学会 日本腹部放射線学会
コメント 画像診断全般、IVR(画像下治療)全般を担当します。良質な医療を提供できるよう努めます。
赤松 展彦 写真

赤松 展彦 / あかまつ のぶひこ

所属 放射線科
出身大学 東京大学(2009年卒)
専門分野 放射線診断学/Interventional Radiology (IVR)/腹部放射線学
主な資格・認定 日本医学放射線学会認定 放射線診断専門医 日本IVR学会認定 IVR専門医 検診マンモグラフィ読影認定医
主な所属学会 日本医学放射線学会 日本IVR学会 日本泌尿器科学会
コメント 2020年10月より赴任いたしました。 画像診断、 Interventional Radiology (IVR) を通じて地域の皆様のお役に立ちたいと思います。
佐藤 裕子 写真

佐藤 裕子 / さとう ゆうこ

所属 放射線科
林 貴菜 写真

林 貴菜 / はやし たかな

所属 放射線科
出身大学 千葉大学(2007年卒)
専門分野 放射線診断学
主な資格・認定 放射線診断専門医
主な所属学会 日本医学放射線学会
コメント 地域の医療に貢献できますよう努めて参ります。
髙橋 真純 写真

髙橋 真純 / たかはし ますみ

所属 放射線科
出身大学 愛媛大学(2018年卒)
専門分野 放射線診断学/Interventional Radiology(IVR)
主な資格・認定 日本専門医機構認定 放射線科専門医
主な所属学会 日本医学放射線学会 日本IVR学会
コメント 画像診断やIVRを通じ、地域の皆さまのお役に立てるよう尽力いたします。

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