循環器専攻医プログラム概要
- 1.研修目的
- 循環器専門医に必要な疾病や病態に関する知識・技能を修得し、日本循環器学会循環器専門医の資格取得を目標とした研修を行います。
- 2.対象
- 初期臨床研修を修了し、循環器専門医を志望する医師。若干名。
- 3.研修期間
- 原則3年
- 4.循環器科概要
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- 1) 循環器内科医師数:正職員4名(循環器専門医2名)そのほか総合診療科に循環器専門医3人(計5名)
- 2) 病床:46床(心臓血管外科も含む)
- 3) 外来診療
月 火 水 木 金 土 午前 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◎ 午後 ◯ ◯ 月 火 水 木 金 土 AM PM AM PM AM PM AM PM AM PM AM PM 心のエコー ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 運動負荷試験 ◯ 心臓RI検査 ◯ ◯ 冠動脈CT ◯ ◯ 心カテ、EPS、PMI ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 心臓MRI 随時 - 5.研修目標
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1) 救急患者への対応:
24時間、365日常時循環器医が緊急カテーテル治療含め、診療可能な体制や常時ICU(CCU)当直体制をとっています。- I.軽症からバイパップ、レスピレーターが必要な様々の重症度の心不全の治療を習得できるようにします。
- II.急性心筋梗塞、不安定狭心症に対しては緊急カテーテル検査、治療を行いその後CCU管理を行います。可能な限り治療に参加してもらい、段階を踏んで、緊急診断カテーテルやカテーテル治療を習得できるようにします。
- III.重症虚血性心疾患、あるいは劇症型心筋炎等による心源性ショックに対して、PCPS, IABP 等の補助循環装置を使用しますがその適応、治療の補助を学んでもらいます。最終的にオペレーターとして手技を習得してもらいます。
- IV.緊急性のある徐脈性不整脈患者に対する一時的ペーシング、また薬物治療や電気的直流除細動の必要な頻脈性不整脈の治療を習得します。
- V.そのほか、肺塞栓症、急性大動脈解離、急性下肢動脈塞栓症の診断、治療を習得します。循環器的治療、外科的治療の選択を適切に行えるようになり、循環器的治療が可能であれば、指導医と共におこないます。
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2) 心臓カテーテル検査:
CAG助手、術者からはじめ、PCI助手、段階をへてPCI(Type Aから)の術者となることを目標とします。- ・診断カテ(橈骨動脈、上腕動脈、鼠径動脈アプローチ)
- ・スワンガンツカテーテル挿入(頚静脈、上腕静脈、鼠径静脈アプローチ)
- ・動脈造影(胸腹部大動脈、下肢動脈)
- ・下大静脈フィルター等の手技も習得します。
- ・下肢動脈治療に指導医と共に参加します。
- 3) 心臓電気整理検査:
心内心電図の判読、アブレーションの意義を理解し、検査は指導医とともに行います。 - 4) 永久心臓ペースメーカー植え込み:
受け持ちの患者の永久人工ペースメーカー植え込みを指導医と共に行います(中隔ペーシング、心尖部ペーシング)。最終的にチーフオペレーターを目指します。 - 5) 心エコー図の記録、判読に習熟します。
- 6) 運動負荷試験(トレッドミル)、運動負荷心筋シンチを行い、その結果を評価できるようにします。
- 7) 冠動脈CT、心臓MRIを実施し、その結果の評価ができるようにします。
- 8) CCU当直、緊急カテーテル当番を受け持ち、また循環器外来を担当してもらい循環器疾患への対応に習熟します。
- 9) 上記適切な診断に加え、EBMに基づいた標準的治療が行えるようにします。
- 10) 循環器系薬剤(降圧剤、強心薬、冠血管拡張薬、抗不整脈薬、抗血小板薬、など)の作用機序を理解し、用法を体得し、病態に応じて使用できるようにします。
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- 6.指導体制
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- 1) 指導医:
循環器内科医師紹介をご覧ください。 - 2) カンファレンス:
心カテ、不整脈カンファレンス抄読会、病棟、CCUカンファレンス - 3) 各種勉強会
- 1) 指導医: